初 富士山行の話②

続きです。 

 前置きですが、高校生まで静岡で過ごしていた時、常時富士山の見える生活でした。山越しに急に見える富士は、円谷プロ制作ウルトラマンのビル越しの見え方と一緒、判っていつつも驚きと畏怖が常にありました。そして、 なんでしょう、常に見られている?感覚というものも。。。
高校受験時には11月始め程の初冠雪の時期、「富士山に雪が積もると、うかうかしてはいられない」と中学社会の先生の言葉でした。 

富士登山2日目。一泊目奥庭小屋付近、天狗の庭と言われる展望台は森林限界地域、ちょうど高山と亜高山の境目で植生も面白く、トンネル状になったハイマツなど、綺麗な、変わった針葉樹のオンパレードで、今でもとてもよく覚えていて、その後何回も訪れました。小鳥がすごく沢山いて、足にまでぶつかってきたくらい。 

奥庭付近:参考画像

この付近、富士5合目をグルッと回る「お中道」なる登山道のことを少し。 

*ここからは、別の山行で行った お中道巡り の話が少し被っていきます。 

大沢崩れという通行禁止 富士西斜面の大崩落地帯
富士山は頂上の「お鉢巡り」と5合目の「お中道巡り」2つの円に沿って回るルートがあり、登山道もあります。 ですが、恐らく吉田口から東ルート、須走り口・御殿場口のお中道付近は、ルートがはっきりと確実でないゾーンがあるかと思います(今は分りません)。それと大沢崩れの箇所は通行禁止なので、今はグルッと一周、は出来ません。 吉田口5合目→大沢崩れまではしっかりとした登山道がありました。時間は片道2時間位? 

「富士山を2度登るバカ」と言いますが、私もその口で この「夏4泊5日 一合目から富士」以外に、晩秋・紅葉真っ盛り大沢崩れまでのお中道+初冠雪山頂で合計2度となります。

バス停御庭から大沢崩れまでのルート。 途中は紅葉も相まって凄く綺麗。針葉樹の林の中を、まずまずラクなアップダウンの中歩きます。 大沢崩れは静岡側からでも目視出来るほどの大きな崖。遠くからは幅広い溝に見えます。(参考画像) 崩落が激しく、展望台は安全ですが、行った時も岩がガランガランと転がっていくシーンを見ることが出来ました。その中に凛と立つカモシカ、、、。(いるんですね)

大沢崩

大沢崩を覗く

*別の山行の話でしたが 当時振り返ってもお中道、御庭、富士2300m付近はとても良いところでした。 

さて、話戻り 2日目は奥庭からお中道西の滑沢で引き返し、5号目、そして8合目の山小屋まで。
スバルラインの終点、5号目の土産モノ屋さんなど人がごった返しているポイントを抜け、ここからの富士は低灌木地帯も過ぎ、ずっと火山の岩と砂、隠れるところも無く、ただただ高度を稼ぎます。

 途中振り返ると見えなかったものが見えてきたり、今まで歩いてきたところが一望出来たり、高度差に嬉しさ感じます。

装備は山小屋では食事付宿泊だったので、ザックの中はスケッチ道具と多めの水、バーナー、食器、あと雨具や防寒着位でしょうか。75ℓザックだったので、少々いかついいでたちです。恥ずかしいです。

 8合目に16時位に到着、早めでしたが、雨も降ってきたし2日目はこの辺で。 1ℓペットボトル水の値段が700円に跳ね上がりました。 
次回は頂上、、、!

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